この記事では、WordPressで投稿やカスタマイズを行う前に管理画面をさらっと解説しています。
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これまでの記事では、WordPressの初期設定を行いました。
後はサイトの中身であるコンテンツを増やしたり、デザインなどの外観などを整えていくと、あなただけのオリジナルのWEBサイトが完成します。
それぞれをやっていく前に、まずは、ワードプレスの管理画面の状態をざっくりでいいので眺めてみましょう。
はじめに
管理画面を触る前に予備知識として知っておくと便利なことを説明します。
管理画面とWEBサイト
ここまで見ている方は、ワードプレスでは管理画面と実際のWEBサイト画面の2種類の画面があるということがわかると思いますが、管理画面のことをネット世界では「バックエンド」と呼びます。
反対に、一般ユーザーが見るWEBサイト側のことを「フロントエンド」という風に表現しているので、知っておくと説明を受ける場合にも、説明をすることになっても便利なので覚えておきましょう。
新しいタブと切り替え
インターネットでWEBサイトなどを見るときには、WEBブラウザと呼ばれる専用のアプリケーションを利用します。
代表的なものでは「Microsoft Edge」「Google Chrome」「Mozilla Firefox」とiPhoneでは「Safari」などが有名です。
実際にワードプレスの管理画面やWEBサイトも何らかのWEBブラウザを利用して見ていると思います。
※以降の説明ではブラウザで統一します。
このブラウザには、タブと呼ばれる複数の画面を管理する機能があります。
要するに、見ているページを保留にしたまま、別のページを表示することができる機能です。
タブという概念をあまり身近に使われていない方は、本の特定ページのそれぞれに付箋を付けて、すぐに見られる状態をイメージするといいです。
そして、WEBページの中にあるリンクは、「Ctrlキー」を押しながら「クリック」したり、リンクを直接右クリックして表示されるメニューから「新しいタブで開く」などを選択することで、現在開いているタブとは別に画面を表示することができます。
ワードプレスでカスタマイズなどを行っていくと、現在の画面を残したい場面がたくさんやってくるので、早い段階でこの機能を使えるようにしておくと便利です。
管理画面左メニュー
ワードプレスの管理画面は左側に表示されたメニュー項目一覧の中から目的のものを操作していきますが、見えている項目にマウスを乗せるとさらに細かい項目が表示されます。
たとえば、「プラグイン」であれば、マウスを乗せると「インストール済みプラグイン」と「新規追加」と「プラグインエディター」が表示されます。
仮に、大項目である「プラグイン」をクリックすると、小項目の一番上にあった、「インストール済みプラグイン」のページが表示されるようになっています。
さらに、プラグインのどれかの項目に移動すると、画面左のメニュー一覧は、すでに、該当の小項目まで表示されるようになります。
この辺は慣れで勝手に身についていきますが、最初から仕様を理解していると習得速度が格段にアップするので覚えておきましょう。
全部覚えなくていい
物事において、すべてを知っていれば、それだけ能力値が高まるのは当然ですが、ワードプレスも細かいことがかなりできる分
複雑なことも多いです。いきなり全部を覚えようとする必要はないので
まずは、重要な部分をしっかりと覚えていきましょう。
管理画面のメニュー項目
ダッシュボード
ワードプレスの管理画面にログインすると、通常はダッシュボードというページに移動します。
ダッシュボードとは、元々は自動車の「計器盤」のことを指し、複数の情報をまとめて表示するツールのことを言います。
ワードプレスでは、「現在いくつの投稿をしているか」や「サイトのセキュリティ状態」、「最近の操作履歴」などが表示されます。
基本的に使わなくても問題ないページですので、管理画面の最初の画面ぐらいに思っていただいて問題ありません。
投稿
投稿では、記事の作成や、記事の管理をすることができます。
ブログ形式のWEBサイトでイメージすると、わかりやすいと思いますが、日記のような感じでブログを書くのであれば、○月○日の日記というように、1日ごとに1記事を作成したり、日記でなくても、おすすめのグッズ紹介などであれば商品ごとに1記事作成するというように利用します。
投稿から作成した記事は、WEBサイトのトップページに新着順で自動的に掲載されるという特性があります。
時系列に表示されるということから、日々更新していくような内容のコンテンツを作成する場合は「投稿」から行うのが一般的となります。
さらに、この「投稿」では、記事をジャンルごとに分類することができるカテゴリーという概念が存在します。
たとえば、「調理器具」というカテゴリーを作り、「おすすめの鍋」、「おすすめのまな板」などの記事を所属させることで「調理器具」に関連する記事だけをまとめて表示させることもできるようになります。
Google検索の結果で上位表示されるようになる要素としてもこのような分類を的確に行っていることがひとつの条件となるので、見る人にとってわかりやすい分類をしておくことも重要です。
この後説明する「固定ページ」と混同してしまう方も多いのでしっかりと用途に合わせて利用しましょう。
投稿の基本的な使い方は別の記事、または動画でご説明していますので、よろしければぜひご覧ください。
メディア
メディアとは、運営中のワードプレスサイトで使う動画や画像の保管庫のようなものです。
動画や画像はパソコンなどから直感的に記事などに挿入することができますが、挿入した時点で、この「メディア」内の「ライブラリ」という保管庫に格納されます。
再度、同じ動画や画像を利用する際は改めてアップロードなどする必要はなく、このメディアから引っ張ってくることが可能です。
先に必要な動画や画像をメディアに一括でアップロードして後で記事などに利用したりも可能ですが、この辺はお好みです。
固定ページ
固定ページも、先ほどの「投稿」と同じように、1つのコンテンツを作成したり、それぞれを管理をすることができます。
見た目もほとんど同じで、やろうと思えば固定ページだけで日記を作っていくこともできてしまいます。
しかし、それぞれに分かれているのにはちゃんと理由があります。
先ほどの「投稿」は作成した時点でトップページに新着順で表示されるものでしたが、こちらの固定ページで作成した記事は、何もしなければ、WEBサイト上のどこにも表示されません。
そのため、WEBサイトの本文である記事などのコンテンツは自動的に表示される「投稿」から行います。
では、固定ページはどのように使うかというと普遍的な内容のページを作成するために存在します。
普遍的というのはたとえば、「プロフィールページ」「お問い合わせのページ」「プライバシーポリシーページ」「アクセスマップ」のようなものが該当します。
通常新着順に記事が表示されていくのに、途中でその一覧の中にお問い合わせページなどが入ってきたらおかしいですよね?
そのため、このような普遍的なページは、固定ページで作成して自身でWEBサイトの特定の部分に表示するように設定します。
多くのサイトでは、サイト上部のメニューやサイト下部のフッターにお問い合わせページへのリンクを貼っているのを見かけると思いますが、固定ページで別途作成した、お問い合わせ記事を、カスタマイズ機能で特定の場所に表示するように設定しています。
さらに、「固定ページ」では、もうひとつ「投稿」と決定的な違いがあります。
それは、記事を分類することができない点です。
先ほどの「投稿」では、記事をジャンルごとに分類する、カテゴリー機能を利用できましたが、
固定ページにそのような機能は基本的にありません。
そのため、ジャンルごとに分けるような記事を作成する場合は、「投稿」から行うことになります。
外観
外観は、まさにWEBサイトの外観をカスタマイズするための項目です。
WEBサイトの全体的なデザインやレイアウトの変更などを行うことができます。
プログラム初心者の方でも直感的に操作できるものや、プログラマーががっつり細かいプログラムを組むのも、この辺から操作可能です。
外観での設定項目内には「テーマ」の変更があり、このテーマを変更すると、WEBサイト全体のデザインやレイアウトを一気に変更することができます。
テーマは無料のものから有料のものまで膨大な数があり、サイトの内容に合わせて好きなように設定することができます。
有料のものはWEBサイトで収益化を図るための最適化がされていることが多く、検索結果の上位表示への手助けとなるような緻密な設計がされています。
収益化までの効率を上げたい場合は、WEBサイトに投資をしてこのような有料テーマでスタートするのもひとつの手です。
おすすめのテーマは別の記事や動画でも説明していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
また、外観の項目内にはそのほかにも、「カスタマイズ」「ウィジェット」「メニュー」などの設定項目があります。
これらは、WEBサイトの部分的なカスタマイズを行う際に利用します。
たとえば先ほどの「お問い合わせページ」をメニューに設置するというようなことも、これらの項目から設定することができます。
プラグイン
次はプラグインの項目ですが、これは「初期設定」の記事や動画でも説明したように、
ワードプレス本体に追加機能を付けるための機能です。
ワードプレスをインストールしたままの初期状態ではできなかったことも、プラグインを追加することで利用可能になる機能もたくさんあるので、用途に合わせて利用していきましょう。
ユーザー
この「ユーザー」という概念ですが、知らなくてもワードプレスを利用することができます。
しかし、はじめからこの概念を理解しておくといざというときに役に立ちます。
私自身は後からこの「ユーザー」の意味を理解したので特定のワードプレス作業で、よくわからず、とても苦戦した覚えがあります。
ざっくりでいいので、最初から知っておきましょう。
まず、あなたはワードプレスをインストールして、管理画面にログインをしたと思います。
つまり、この時点であなたはそのワードプレスの1ユーザーということになります。
なぜこの機能があるかというと、ユーザーを増やすことができるからです。
では、どのような場合に利用するか。
たとえば、複数の人間で、ひとつのサイトを運営するときに役立ちます。
管理画面の「ユーザー」項目から、新しいユーザー名とパスワードを作ることでユーザーを一人分追加することができます。
そのユーザー名とパスワードを渡すことで、別の人に、あなたのワードプレスサイトの管理画面へのログイン権限が与えられます。
あなた自身のユーザー名とパスワードを教えればいいじゃないかと、ご質問を受けることもありますが、同じユーザーが同時に操作すると思わぬエラーが起こることがあるので複数で運営する場合は、ユーザーを追加して行いましょう。
また、別のユーザーにすべての権限を与えたくない場合もあります。
たとえば、「別のユーザーには投稿だけさせたい」。さらに、投稿でも「勝手に公開までできないようにしたい」。
などの状況が発生することがあります。
その際に役立つのが「ユーザーの権限種別」です。
実はユーザーにはそれぞれ権限の種類が存在します。
いわば役職のようなもので、ワードプレスをインストールしたあなたは
自動的に最高権限の「管理者」という権限があります。
役職の種類は次のようになっていて、目的に合わせて権限を与えることで、サイトのカスタマイズはあなたしかできず、投稿は別の人でもできたり、下書きまで書かせるというようなこともできる仕様となっています。
こうすることで、サイト全体の重要な部分は管理者であるあなたしか閲覧や操作ができないという状態で、クラウドソーシングなどで、記事の執筆依頼用のユーザーを作成し、記事を書いてもらうということも可能となります。
設定
設定はその名のとおりワードプレスの設定を行うための項目です。
一口に設定といってもワードプレスの設定はかなり細かい部分まで手を入れることができるので、一度、ご自身の目で、設定内の項目の中身を見てみるのもいいと思います。
初期設定の記事や動画でも説明していますが、投稿やカスタマイズを行う前に手を入れておいた方がいい部分もあるので忘れずに設定しておきましょう。
おまけ-ツールバー
最後に、ワードプレス管理画面の左メニューにはありませんが、ワードプレスで見失いやすい設定項目があるのでご説明します。
初期状態でご自身のWEBサイトを表示すると、サイトの上部に管理者用のツールバーが表示されていると思います。
WEBサイトと管理画面、いわゆる冒頭で説明した「フロントエンド」と「バックエンド」を行き来しやすいように設置されていますが、私個人的には、フロントエンドでは、ツールバーを非表示にしています。
それは、一般ユーザーはそこにツールバーは表示されないので、カスタマイズなどをする際もなるべくユーザーと同じ目線でサイトが見れるからです。
また、ブラウザのタブが1つだけの状態でフロントエンドとバックエンドを行き来してしまうと、設定が保存されていなかったり、編集状態が元に戻せなくなるなどの不都合も多いため、バックエンド用のタブは残し、フロントエンドを見たい場合はその都度新しいタブで開くなどすると作業効率が上がります。
このツールバーをフロントエンドで非表示にするには、ワードプレス管理画面の右上に表示されている、ご自身のユーザー名部分をクリックします。
ユーザー名にマウスを置くと複数の項目が表示されますが、「ログアウト」以外のボタンであれば、どれも同じページへ移動します。
クリックすると、ログイン中のユーザーのプロフィールページが表示されます。
ここでは、管理画面のカスタマイズやプロフィールの編集ができますが、少しだけ下に進むと、「ツールバー」という項目があるので、チェックをはずすと、フロントエンドでツールバーが非表示となります。
もちろんお好みですが、意外とこのページの存在を知らない方が多いのでおまけとして説明しました。
まとめ
お疲れ様でした。
今回は、ワードプレスの管理画面についてざっくりと見てみました。
私自身は家具からベビー用品まで、あらゆるもので、新しく手に入れたものは必ず説明書をしっかりと読んでから作ったり、利用したりします。
よく、ゲームなんかでは「説明書を見ずに始めたほうが面白い」という意見もありますが、ワードプレスについては最低限を知っておいた方が圧倒的に有利です。
道具や作業についてスピーディに習得したり、効率よく使いたいという場合は 最低限の知識を身につけるのが一番の近道だと思います。